我が家の2人の男児はこだわりが強く、特に長男は感覚過敏でしばらく靴下をはけませんでした。
呑気な私は、裸足で過ごすこども園に通っているんだから、はけなくても焦ることはないかなと考えたのですが、やはりそうはいかないものです。
山登りや遠足などのイベントがあると靴下は必ずはかないといけないし、普段の靴も裸足ではくと臭いがすごい。家の中でも、真冬は冷えてしまう。
でも、どんな靴下を見せても見向きもしない。なんとかはかせても嫌がって脱いでしまう。
困り果てたある日、こちらの靴下を見かけました。

猫足になれる靴下。しかも裏には肉球つき!
実は長男は大の猫好き。なにげなく「これ、どう?」とたずねると、こくりと頷いたので購入。
そしてほどなく、彼は自分からこの靴下をはきました。ここぞとばかりに褒めちぎる母。猫ちゃんとお揃いだと満足げな息子。それ以来、彼は靴下への抵抗がなくなりました。はいてみたら「こんなもんか」と思ったのかもしれません。
息子を見て、『好き』の力はすごいなぁとつくづく思います。
感覚過敏の子にとって不快なものを受け入れるのって、想像以上に大変なんじゃないかと思うのです。でも、猫への愛が助けてくれた。猫様、ありがとう。
靴下をはく利点はたくさんあるけど、それを嫌がる子におしつけるのは大人側のエゴじゃないかと悩んだこともありました。でも、子どもが自ら選択しやすいように選択肢や環境を揃えてあげることはできるんだと気付かされた出来事でした。
それからというもの、息子たちの『好き』を大事にしています。興味を持ったもの、気に入ったもの、好きなもの、新しいこと……そういうものが周りにあると生きやすくなるのは、子どもだけでなく大人である私も同じ。
でも、ダメなときはダメなんです。現に、次男も靴下をはかない子であれこれ試しましたが無理でした。ある日、突然兄の真似をしだしてからはくようになったんです。
どんなに真心込めても手を尽くしてもダメなときは「今はその時ではないのだ……」と、武士かよってくらい渋い顔で開き直ります。諦めるところは諦め、自分のためにも子どものためにも無理はしないようになりました。
あれから靴のサイズも大きくなりましたが、彼は今もこちらの猫足靴下をリピートして愛用しています。感謝感謝の靴下です。
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